【事例6 支払いを命じる判決取得後、数年待って回収した事例】
売掛金など債権管理・債権回収に関する解決事例・実績
【事例6 支払いを命じる判決取得後、数年待って回収した事例】
【お悩み事項】
借主と裁判までやって判決を取得したが、借主に資産が無く、強制執行もできる状態ではない。このままでは判決は紙切れに過ぎず、泣き寝入りになってしまうが、何とかできないか。
【こうやって解決しました!】
表面上は借主に資産が無い状態でしたが、全く財産が無いまま過ごすことは無いと予想されるため、今はダメでも数年待ってみないかと、あえて提案をしました。
当初はクライアントも、今すぐどうにかしたいのに…というご意向でしたが、弁護士が持つ調査権限(弁護士法23条の2に基づく照会など)は限界があること、財産開示の申立てという手続きがあるが、実効性に乏しくはっきり言って無駄であること、このタイミングで強制執行手続きを行ったところで、費用が無駄になってしまう恐れが高いことを説明し、何とかご理解を得ました。
クライアントと借主の間には共通の知人がいたことから、ときどき借主に関する情報が漏れ伝わってくる状況であったところ、判決を取得してから数年後、借主の親が死亡したという話を聞きつけました。そこで、相続財産を対象とした強制執行手続きを行い、借主以外の相続人を巻き込む形で債権回収手続きを進めました。
結果的には、相続財産への強制執行が借主における返済への動機づけとなって、遅延損害金を含めて満額回収することができました。