事例10 システム開発に対する追加報酬の支払い拒絶(ユーザー側)
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【事例10 システム開発に対する追加報酬の支払い拒絶(ユーザー側)】
【お悩み事項】
会社用の事業処理システムの開発を依頼し、ようやく完成となった時点で、ベンダー側より追加報酬の請求書が届いた。
ベンダー側は、追加報酬の請求の根拠として、契約当初の仕様と大幅な変更があり、工数が発生したためであると説明しているが、このような追加請求に応じなければならないのか、どうも腑に落ちない。
【こうやって解決しました!】
まず、仕様書があるのか確認したところ、存在しないとのことだったので、ベンダーを選定する経緯や契約締結前後の提案書の内容、要件定義の協議状況などを、1つずつ一緒に確認することからスタートしました。
この確認作業を経て、契約当時の仕様と、完成したシステムの仕様との相違点の有無・程度を比較する作業を行いました。
この結果、相違点はあるものの、果たして追加請求が当然に発生するものなのか疑問があること、そもそも契約当初の段階で提示した包括的な仕様内容に含まれるのではないかと反論しつつ、おそらくベンダー側も全額請求するつもりはないと予想されるので、落としどころを探る交渉を行ったほうが良いとアドバイスしました。
予想通り、ベンダー側も全額請求するつもりはなかったようだったので、一定程度の金額さえ支払ってくれればよいというスタンスであったことから、あっさりと話し合いで解決することができました。