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契約書における合意管轄条項の意義とは
契約書における合意管轄条項の意義とは
【ご相談内容】
今般、取引先とトラブルになり、訴訟を提起するという方針が決まったことから、弁護士に依頼し対処しました。
ただ、契約書に定めている管轄裁判所がかなり遠方かつ交通の便が悪いところであったため、交通費・宿泊費や弁護士の日当等で想定外の費用負担となり、今後は合意管轄条項についても適切に検討しなければならないと考えているところです。
合意管轄条項を検討するに当たり、どのような点がポイントとなるのか教えてください。
【回答】
合意管轄条項は、契約書の最後のページに定められていることが多いようです(条項の順番としては最後か、最後から2番目辺り…
2023.04.03
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アプリのプライバシーポリシー作成に際しての注意点とポイント解説
アプリのプライバシーポリシー作成に際しての注意点とポイント解説
【ご相談内容】
現在開発中のアプリが完成間近となり、ユーザーとの契約関係の整備を行っているところです。この一環として、プライバシーポリシーの作成準備を行っているのですが、当社内では、「すでにプライバシーポリシーを制定している以上、これを準用すれば足りるのではないか。」という意見が出ています。
アプリプライバシーポリシーを別途作成する必要はないのでしょうか。
【回答】
形式的な法律論だけで申し上げると、アプリプライバシーポリシーを必ず作成しなければならないとする法的義務はありません。
しかし、ユーザーの権利意識の向上、プ…
2023.03.27
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利用規約の違反者に対して損害賠償請求をする場合の注意点とは
利用規約の違反者に対して損害賠償請求をする場合の注意点とは
【ご相談内容】
当社がWEB上で展開しているサービスに対し、言いがかりとしか思えないクレームを頻繁に行ってくるユーザがいます。
当社は、このユーザ対応に相当な作業工数を取られているところ、あまりに執拗かつ理不尽な要求が多いことから、当社利用規約に定める禁止事項(営業妨害)であると判断し、違約金の請求を行おうと考えています。
当該ユーザは利用規約に同意している以上、違約金請求に何ら支障はないと考えているのですが、何か注意するべき事項があれば教えてください。
【回答】
利用規約に違約金条項を整備し、その利用規約についてユーザよ…
2023.03.13
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契約書を締結未了の相手とトラブルになった場合、損害賠償等の請求は可能か
契約書を締結未了の相手とトラブルになった場合、損害賠償等の請求は可能か
【ご相談内容】
当社はシステム開発会社です。
ユーザよりシステム開発に関する問い合わせを受け、商談を進めていたところ、ユーザの希望納期がかなり切迫するものであったため、契約書の取り交わしを行うことなく、先行して作業を開始しました。
ところが、後日ユーザが、「システム開発の必要性が無くなった」と通知し、一方的に商談を中止させました。
当社としては、先行作業分に関する報酬だけでも支払ってもらいたいのですが、ユーザは正式な契約を締結していない以上、支払う必要はないとして対応してくれません。
やはり契約書を締結していな…
2023.03.06
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著作権に関する契約(利用許諾・ライセンス、譲渡、制作)のポイントについて解説
著作権に関する契約(利用許諾・ライセンス、譲渡、制作)のポイントについて解説
【ご相談内容】
当社は映像コンテンツ等の制作及び販売を行っている会社です。
これまでは特定の事業者との取引しかなかったのですが、新たな取引先を開拓しようと考えています。
そこで、取引先と締結することになる、コンテンツ(著作物)に関する契約書の整備を図ろうと考えているのですが、どのような点に注意して契約書を作成していけばよいのか教えてください。
【回答】
著作権に関する契約について、譲渡する場合は売買契約を、利用許諾(ライセンス)する場合は賃貸借契約を、制作する場合は請負契約をそれぞれ参照すればよいと考える…
2023.02.27
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ECサイトの利用規約を作成する際の注意点とは
ECサイトの利用規約を作成する際の注意点とは
【ご相談内容】
当社は、事業者向けに商品を販売していたのですが、販路拡大を兼ねて消費者向けのインターネット通販を行うことを計画しています。
ECサイトの構築は終了しましたので、あとは利用規約を作成するだけとなっているのですが、具体的に何を定めればよいのでしょうか。
定めるべき内容について教えてください。
【回答】
EC事業は、直接顔を合わせて商売するわけではないため、人的信頼関係のない取引となります。このため、事前にどこまで取引ルールを説明していたのかが重要となり、この取引ルールを規律したのが利用規約といえます。
ECサイト用の利用規…
2023.02.13
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契約書を作成するに際して押さえておきたいポイントとチェック事項を解説
契約書を作成するに際して押さえておきたいポイントとチェック事項を解説
【ご相談内容】
取引先と契約をする場合、当社は法務担当者がいないため、営業担当者が契約書を作成する必要があります。もっとも、営業担当者は法務知識に明るいとはいえず、自ら契約書を作成する能力を持ち合わせていないことから、インターネットで検索した契約書をコピペして用いているのが実情です。
先日、見様見真似で作成した契約書に不備があり、当社は甚大な被害を受けたことから、時間をかけてでも適切な契約書を作成しようという機運が社内で高まっています。
どのような点に注意して契約書の作成を行えばよいのか、教えてください。
【回答】…
2023.02.06
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契約書の電子化は有効?電子契約の利用価値や疑問について弁護士が解説
契約書の電子化は有効?電子契約の利用価値や疑問について弁護士が解説
【ご相談内容】
取引先より、「今後契約を締結する場合、電子契約にて行いたい」との申し入れがありました。メリットについて色々と説明を受けたものの、電子契約で本当に契約を締結したといえるのか、新たな費用負担が生じるのではないか等の不安があり、電子契約の導入に決心が付かない状態です。
電子契約を導入・運用するにあたっての法的注意点について教えてください。
【回答】
誤解が多いのですが、契約書に署名押印を行わない電子契約であっても、法的には有効な契約として取り扱われるのが原則です。
なぜなら、民法第522条第2項では、「契…
2023.01.30
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契約書の有効期間、自動更新や中途解約条項のポイントを弁護士が解説
契約書の有効期間、自動更新や中途解約条項のポイントを弁護士が解説
契約書を締結する際、「契約期間」についてどこまで意識していますか?
できる限り取引が続くように長期間の契約とする、しばらくは様子を見たいのでお試し的に短期の契約にしたい、といった観点で検討を行っているかもしれません。
もっとも、長期間の契約としたところで、「中途解約」されてしまっては目的を実現できません。一方、短期の契約であっても「自動更新」条項を設けていれば、事実上長期の契約を期待できる場合もあります。
このように、軽視されがちな「契約期間」条項は、実は事業の持続性、当事者間の信頼関係構築、取引の円滑化といった、ビジネ…
2023.01.23
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契約書の誤字や用語例の選択ミスによる法的リスクとは
契約書の誤字や用語例の選択ミスによる法的リスクとは
【ご相談内容】
取引開始に当たり、当社より契約書案を提示したところ、取引先より多数の誤字や条項ズレ等の指摘を受けました。
このようなミスを今後は防止するべく対策を協議しているところなのですが、契約書の作成や検証を行うに際し、どのようなミスに注意するべきなのかを教えてください。
【回答】
弁護士の立場で契約書の検証業務を行う場合、色々なミスを発見することが多いところ、ある程度パターン化しリスト化することで、多くのミスを防止できるのではないかと思われます。
そこで、以下の【解説】では、どのようなミスが多いのか、ミスが何故問題となり得る…
2023.01.10
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