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オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点)
オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点) 【ご相談内容】 客先(ユーザ)が要望する事項を実現するために必要な作業量・費用と、客先(ユーザ)が想定している予算とが釣り合わないため、製品の一部につき無償で利用可能なオープンソースソフトウェア(OSS)を用いることを検討しています。 ただ、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用したことで、国内外を問わずトラブルが発生しているという話も聞き及びます。 どういった点に注意すればよいのか教えてください。 【回答】 よく知られているオープンソースソフトウェア(OSS)の例としては、OS であるLinux … 2023.08.28 続きを見る »
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個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説
個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説 【ご相談内容】 当社は、顧客情報をSaaS形式で提供されているシステムに記録し、管理しています。 今般、当該システムを提供している会社より、「システムへの不正アクセスを検知した。システム内に記録されている情報が漏洩した疑いがある」との連絡がありました。 個人情報の漏洩事故はこれまで経験したことがなく、今後どのような責任を負担しなければならないのか、あるいは責任追及しなければならないのか、皆目見当がつかない状態です。 当社が負うことになる責任の内容などについて、教えてください。 【回答】 近時は自社の不注意で… 2023.08.14 続きを見る »
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ソフトウェア・エスクロウとは何か? 活用場面とポイントを解説
ソフトウェア・エスクロウとは何か? 活用場面とポイントを解説 【ご相談内容】 某ベンチャー企業が制作したソフトウェアが秀逸であり、是非当社の業務に取り入れたいと考えています。 ただ、某ベンチャー企業の経営状態は芳しくなく、ある日突然倒産することも十分に想定されるため、取引を実行することに躊躇しています。 ソフトウェアを買取る(著作権譲渡を受ける)以外に、当社において取り得る対策は無いでしょうか。 【回答】 ソフトウェアを買取る(著作権譲渡を受ける)ことができれば、ライセンサの経営状態を考慮することなく、取引を進めることができるかもしれません。 しかし、買取りとなると相応の費用負担… 2023.08.07 続きを見る »
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システム開発契約における多段階契約・一括契約の選択ポイント等を解説
システム開発契約における多段階契約・一括契約の選択ポイント等を解説 【ご相談内容】 当社はシステム開発を主たる事業としています。 今般、事業用マッチングサイトを通じて、システム開発案件を受注できそうなのですが、ユーザ側もシステム開発を依頼することが初めてとのことで、どのような準備や段取りをとればよいのか分からないとの相談を受けました。 ユーザ側の要望をまとめるだけでも相当な作業量が見込まれること、システム開発自体が途中で頓挫する可能性も否定できないことから、正当な対価確保とリスクヘッジを可能とする契約書を作成したいのですが、どのようにすればよいでしょうか。 【回答】 例えば、大規模… 2023.07.31 続きを見る »
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プログラムは著作権法でどこまで保護されるのか。注意点とポイントを解説
プログラムは著作権法でどこまで保護されるのか。注意点とポイントを解説 プログラムやシステム開発の現場では、「著作権」の問題が隣り合わせです。 たとえば… ・自社が苦労して開発したプログラムを、他社に模倣されたかもしれない ・下請先から納品されたコードが、他社の著作物に酷似していると指摘された ・オープンソースを使って構築したが、利用条件に違反していないか不安 ・顧客(ユーザ)宛に「著作権侵害だ」と警告文書が届いた このような場面に直面したとき、感覚や業界常識だけで判断するのは極めて危険です。 著作権法が保護するプログラムの範囲は、思った以上に限定的であり、同時に「侵害」と認定さ… 2023.07.24 続きを見る »
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【2023年6月施行】改正電気通信事業法(いわゆるCookie規制)について、ポイントと対処法を解説
【2023年6月施行】改正電気通信事業法(いわゆるCookie規制)について、ポイントと対処法を解説 【ご相談内容】 当社は、オンライン上で操作するビジネスソフトを開発・ライセンス販売しています。 従前調査した限り、当社は電気通信事業法の適用はあるものの、登録又は届出が不要とのことだったので、電気通信事業法に対する特段の対応は行っていません。 2023年6月16日より改正電気通信事業法が施行され、外部送信規律(いわゆるCookie規制)が新たに設けられたと聞き及んだのですが、登録又は届出が不要な当社にも影響がある改正なのでしょうか。 【回答】 結論から申し上げますと、外部送信規律(… 2023.07.03 続きを見る »
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システム開発取引で裁判沙汰、損害賠償請求を受けてしまう原因とは?
システム開発取引で裁判沙汰、損害賠償請求を受けてしまう原因とは? 【ご相談内容】 最近、ニュース等でもシステム開発の失敗に起因する訴訟の話をよく耳にするようになりました。システム開発業を営む当社としても、他人事ではなく、何らかの対策を講じていきたいと考えています。 そこで、どのような原因で裁判沙汰になってしまうのか、裁判となった場合、システム開発特有の注意すべき点があるのか等について教えてください。 【回答】 システム開発取引において、裁判沙汰になってしまう究極的な原因は“お金”といっても過言ではありません。すなわち、ユーザは使い物にならないシステムである以上、報酬の返還を含む損害賠… 2023.06.26 続きを見る »
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2023年改正特定商取引法のポイント(契約書面等の電磁的提供)について解説
2023年改正特定商取引法のポイント(契約書面等の電磁的提供)について解説 【ご相談内容】 当社は、オンライン上で個別指導塾を展開しています。 契約手続きはもちろん、サービス提供も全てオンライン上で行うため、契約書面等の発行など非オンライン作業が煩わしかったのですが、2023年6月1日より、契約書面等を電磁的方法により交付することが可能になったと聞き及びました。 契約書面等の電子化(電磁的方法による提供)の概要について、教えてください。 【回答】 2023年6月1日より改正特定商取引法が施行され、契約書面等の電子化及び電磁的方法による提供が可能となりました。 ただ、今般の改正法は… 2023.06.19 続きを見る »
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準委任契約(業務委託契約)とは何か? 契約書作成時の注意点と共に解説
準委任契約(業務委託契約)とは何か? 契約書作成時の注意点と共に解説 IT事業者が最も利用する契約形態は「業務委託契約」ではないでしょうか。 ただ、実はこの「業務委託契約」は法的には非常に厄介な契約です。 例えば、その契約の法的性質は「請負」or「準委任」なのか…この違いが、印紙税の課税、成果物の瑕疵対応、契約終了時の報酬精算といった、実務上重大なリスクに直結します。 特に、 ・システム開発の上流工程(要件定義や設計)を担う事業者 ・システム保守・運用など長期支援を行う事業者 ・サイト運用代行を行うWEB制作事業者 ・PM支援を担うITコンサルティング会社 などの皆様にとって… 2023.06.12 続きを見る »
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景品表示法に定める有利誤認表示とは何か? 具体例や考え方について解説
景品表示法に定める有利誤認表示とは何か? 具体例や考え方について解説 【ご相談内容】 商品の販売に際し、過去の販売価格と比較して現在の方が安価である旨の広告を行っていたのですが、この広告表示につき、二重価格表示になるので違法ではないかという問い合わせを受けました。 そこで、インターネットで調べたところ、有利誤認表示が問題となることが分かったのですが、二重価格表示が当然に有利誤認表示に該当し違法となるのか正直判断が付きません。 そこで、有利誤認表示とは何か、その具体例や判断基準、違反しないための予防策などについて教えてください。 【回答】 まず、二重価格表示と有利誤認表示との関係です… 2023.06.05 続きを見る »