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画面表示(UI)は著作権その他法律の保護対象になるのか?
画面表示(UI)は著作権その他法律の保護対象になるのか?
【ご相談内容】
当社は、ビジネスソフトからゲームまで幅広くソフトウェアを制作する会社です。
最近、当社が開発したソフトウェアの画面表示(UI)と類似するソフトウェアが世の中に出回っており、何らかの対策を講じたいと考えていま
法的な対策としてどのようなことが考えられるのでしょうか。
【回答】
画面に表示される内容(画像)を表現方法の1つであると捉えた場合、著作権法に基づき対策を講じることができないか検討することになります。ただ、ビジネスソフトの場合やスマートフォン等の小さな画面を前提にしたソフトウェアの場合、画面上で表現できる…
2023.10.02
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システム保守契約・運用契約書作成に際し、特に意識したい条項について解説
システム保守契約・運用契約書作成に際し、特に意識したい条項について解説
システム保守契約書及びシステム運用契約書は、システムが稼働することで成り立っている業務の継続性や、万一システムに不具合が発生した場合の復旧対応に直結する、非常に重要な法的枠組みです。しかしながら、その内容には専門的な検討が求められるポイントが多く、ひな形の流用だけでは不十分なケースも少なくありません。
以下の記事では、システム保守契約書及びシステム運用契約書を作成する際に特に注意すべき実務上の論点や、トラブル予防の観点から見た条項設計のポイントについて、弁護士の視点から詳しく解説します。
システム保守契約書及びシステ…
2023.09.19
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クラウドサービス提供事業者へ個人情報を提供する際の留意点
クラウドサービス提供事業者へ個人情報を提供する際の留意点
【ご相談内容】
当社は、クラウドサービスを利用して顧客のデータベースを構築しています。
今般、某顧客より「私の了解を得ないで、個人情報をクラウドサービス提供事業者に提供することは問題ではないか」という問い合わせを受けました。
このような問い合わせを受けることは初めてであり、どのように回答すればよいのか苦慮しています。
クラウドサービス提供事業者へ個人情報を提供する場合の注意点などについて、教えてください。
【回答】
クラウドサービス提供事業者に個人データを提供していると評価される場合、某顧客が指摘する通り、事前に本人(顧客…
2023.09.11
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令和5年改正不正競争防止法のポイントを解説
令和5年改正不正競争防止法のポイントを解説
【ご相談内容】
令和5年(2023年)6月に不正競争防止法が改正されたと聞き及びました。
新たなビジネス領域として注目されているメタバース等に関するもの、営業秘密侵害に対する権利主張の容易化に関するもの等が含まれているとのことで、当社としても注目しています。
令和5年改正不正競争防止法のポイントを教えてください。
【回答】
経済産業省のWEB上では、令和5年改正不正競争防止法の概要について、次のように記載しています。
①デジタル空間における模倣行為の防止
商品形態の模倣行為について、デジタル空間における他人の商品形態を…
2023.09.04
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オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点)
オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点)
【ご相談内容】
客先(ユーザ)が要望する事項を実現するために必要な作業量・費用と、客先(ユーザ)が想定している予算とが釣り合わないため、製品の一部につき無償で利用可能なオープンソースソフトウェア(OSS)を用いることを検討しています。
ただ、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用したことで、国内外を問わずトラブルが発生しているという話も聞き及びます。
どういった点に注意すればよいのか教えてください。
【回答】
よく知られているオープンソースソフトウェア(OSS)の例としては、OS であるLinux …
2023.08.28
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個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説
個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説
【ご相談内容】
当社は、顧客情報をSaaS形式で提供されているシステムに記録し、管理しています。
今般、当該システムを提供している会社より、「システムへの不正アクセスを検知した。システム内に記録されている情報が漏洩した疑いがある」との連絡がありました。
個人情報の漏洩事故はこれまで経験したことがなく、今後どのような責任を負担しなければならないのか、あるいは責任追及しなければならないのか、皆目見当がつかない状態です。
当社が負うことになる責任の内容などについて、教えてください。
【回答】
近時は自社の不注意で…
2023.08.14
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ソフトウェア・エスクロウとは何か? 活用場面とポイントを解説
ソフトウェア・エスクロウとは何か? 活用場面とポイントを解説
【ご相談内容】
某ベンチャー企業が制作したソフトウェアが秀逸であり、是非当社の業務に取り入れたいと考えています。
ただ、某ベンチャー企業の経営状態は芳しくなく、ある日突然倒産することも十分に想定されるため、取引を実行することに躊躇しています。
ソフトウェアを買取る(著作権譲渡を受ける)以外に、当社において取り得る対策は無いでしょうか。
【回答】
ソフトウェアを買取る(著作権譲渡を受ける)ことができれば、ライセンサの経営状態を考慮することなく、取引を進めることができるかもしれません。
しかし、買取りとなると相応の費用負担…
2023.08.07
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システム開発契約における多段階契約・一括契約の選択ポイント等を解説
システム開発契約における多段階契約・一括契約の選択ポイント等を解説
【ご相談内容】
当社はシステム開発を主たる事業としています。
今般、事業用マッチングサイトを通じて、システム開発案件を受注できそうなのですが、ユーザ側もシステム開発を依頼することが初めてとのことで、どのような準備や段取りをとればよいのか分からないとの相談を受けました。
ユーザ側の要望をまとめるだけでも相当な作業量が見込まれること、システム開発自体が途中で頓挫する可能性も否定できないことから、正当な対価確保とリスクヘッジを可能とする契約書を作成したいのですが、どのようにすればよいでしょうか。
【回答】
例えば、大規模…
2023.07.31
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プログラムは著作権法でどこまで保護されるのか。注意点とポイントを解説
プログラムは著作権法でどこまで保護されるのか。注意点とポイントを解説
プログラムやシステム開発の現場では、「著作権」の問題が隣り合わせです。
たとえば…
・自社が苦労して開発したプログラムを、他社に模倣されたかもしれない
・下請先から納品されたコードが、他社の著作物に酷似していると指摘された
・オープンソースを使って構築したが、利用条件に違反していないか不安
・顧客(ユーザ)宛に「著作権侵害だ」と警告文書が届いた
このような場面に直面したとき、感覚や業界常識だけで判断するのは極めて危険です。
著作権法が保護するプログラムの範囲は、思った以上に限定的であり、同時に「侵害」と認定さ…
2023.07.24
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【2023年6月施行】改正電気通信事業法(いわゆるCookie規制)について、ポイントと対処法を解説
【2023年6月施行】改正電気通信事業法(いわゆるCookie規制)について、ポイントと対処法を解説
【ご相談内容】
当社は、オンライン上で操作するビジネスソフトを開発・ライセンス販売しています。
従前調査した限り、当社は電気通信事業法の適用はあるものの、登録又は届出が不要とのことだったので、電気通信事業法に対する特段の対応は行っていません。
2023年6月16日より改正電気通信事業法が施行され、外部送信規律(いわゆるCookie規制)が新たに設けられたと聞き及んだのですが、登録又は届出が不要な当社にも影響がある改正なのでしょうか。
【回答】
結論から申し上げますと、外部送信規律(…
2023.07.03
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