当事務所のコラムを検索する
-
契約交渉で“後悔しない”ために~契約交渉に弁護士を関与させるメリット
契約交渉で“後悔しない”ために~契約交渉に弁護士を関与させるメリット
はじめに(契約交渉の必要性)
契約は、単に取引の内容を書面に残すだけの形式的な手続ではありません。むしろ、それぞれの企業がどのような立場で、どこまで責任を負い、どのような成果を目指すのかといった、ビジネスの本質的な部分を明確にし、将来的なトラブルを未然に防ぐための「設計図」のような役割を果たします。
この契約を取り交わすにあたって重要となるのが「契約交渉」です。
相手の提案をそのまま受け入れるのではなく、自社のビジネスモデルや業務フローにとって不都合がないかを見極め、必要に応じて条件を調整・修正していく作業こそが、契…
2025.06.13
続きを見る »
-
契約書があっても防げない! IT企業に蔓延する“契約トラブル”の正体と対処法
契約書があっても防げない! IT企業に蔓延する“契約トラブル”の正体と対処法
1.はじめに
IT業界は、他の業界と比較すると、「契約書は締結するべき」という意識が強い業界といえます。しかし、契約トラブルは、なぜか契約書を締結していても頻発しています。
本記事では、WEB制作、システム開発、アプリ提供、SESといった事業を中心に、IT企業が直面しやすい契約リスクの全貌と、実際に起きているトラブルのパターン、そして有効な対処法を、企業法務に強い弁護士が徹底的に解説します。
契約実務にありがちな落とし穴を見抜き、「もしもの時」の備えと、「いま」の契約の見直しに役立つ知見をお届けします。
事…
2025.05.30
続きを見る »
-
「中途解約で泣き寝入りしない!」WEB制作の未払い報酬を回収する方法
「中途解約で泣き寝入りしない!」WEB制作の未払い報酬を回収する方法
【ご相談内容】
WEB制作作業を行っていたところ、突如ユーザより、「今回の話はなかったことにしてほしい」として、WEB制作の打ち切りを通告してきました。
中途解約はやむを得ないとして受け入れたものの、当社としては、これまでの作業に見合った報酬の支払いは受けたいと考えています。
ユーザとはどのように交渉を進めていけばよいでしょうか。
【回答】
ご相談内容を踏まえると、WEB制作に関する請負契約が成立していたものと考えられます。
また、現時点ではWEB制作事業者に何らかの契約違反があったとは考えにくいように思われま…
2025.03.19
続きを見る »
-
利用規約とは?作成・リーガルチェックのポイントについて弁護士が解説
利用規約とは?作成・リーガルチェックのポイントについて弁護士が解説
【ご相談内容】
当社がインターネット上で提供することを予定している新サービスにつき、モニターを募集して実際に利用してもらい、サービスの改善に努めることを計画しています。
モニターより利用料を徴収するわけではありませんし、ベータ版であることを明示して利用してもらいますので、わざわざ利用規約を作成するまでも無いと考えているのですが、間違いでしょうか。
【回答】
事業者のサービスがベータ版である以上、バグや不具合が発生し上手く稼働しない場合もあることはユーザも認識しており、いちいち文句を言ってくることは無いと考えていたとし…
2025.02.27
続きを見る »
-
IT企業に必要な契約書とは?弁護士が解説
IT企業に必要な契約書とは?弁護士が解説
IT企業にとって契約書が必要な理由
IT企業は、システム開発、ソフトウェア(アプリケーション)提供、データ管理、ネット通販など、多様なビジネスを展開しています。しかし、これらのビジネスを包摂するような法律は存在しません。
この点を踏まえると、企業・経営者が取るべき選択肢は、自らが積極的に動き、法律の保護を受けられるよう対策を講じることになります。
この対策の根幹となるのが契約書の作成です。取引先や顧客との合意内容を明確化しておけば、法は双方の当事者に対し、その合意内容を遵守することを求めます。これにより、IT企業は、利益の確保やリスク回避を実現…
2025.02.18
続きを見る »
-
なぜテンプレートの利用規約はダメなのか?弁護士が教えるテンプレートの落とし穴
なぜテンプレートの利用規約はダメなのか?弁護士が教えるテンプレートの落とし穴
【ご相談内容】
新たなWEBサービスを展開するに当たり必要となる利用規約の作成準備を行っていたところ、インターネットで無償のテンプレートを入手することができました。
目を通したところ問題なさそうなので、そのまま自社サービス用の利用規約として用いようと考えているのですが、やはり問題がありますか。
【回答】
もちろん、そのテンプレートが自社サービスの特徴や独自性を網羅し、内容が過不足なく定められているのであれば問題はありません。
ただ、テンプレートですので、なるべく様々なサービスに適用できるよう、条項内容を一…
2025.01.30
続きを見る »
-
契約書のAIレビュー・チェックだけで万全!? 弁護士のリーガルチェックとの異同を解説
契約書のAIレビュー・チェックだけで万全!? 弁護士のリーガルチェックとの異同を解説
【ご相談内容】
当社のDX化の一環として、契約書の審査をAIに任せるサービスの導入を検討しています。
ただ、ネット記事などを見ていると、AIを用いた契約書審査は違法であるという記述や、AIが出力したレビュー内容に難があるといった記述など、ネガティブな内容を見かけます。
このようなネガティブな指摘は、どこまで考慮したほうが良いのでしょうか。
【回答】
契約書のAIレビュー・チェックの違法性については、法務省が見解を公表しており、現状ではこの見解に沿って、サービス提供者はAIレビュー・チェックサービス…
2025.01.23
続きを見る »
-
アプリ事業者必見!スマホソフトウェア競争促進法で変わるスマホ市場の競争環境
アプリ事業者必見!スマホソフトウェア競争促進法で変わるスマホ市場の競争環境
【ご相談内容】
スマホソフトウェア競争促進法が成立し、スマホ市場が大きく変更するというニュースを見ました。
アプリ事業者が押さえておくべき法律内容のポイントと、法律の施行によりどのようなメリットが生じるのかについて教えてください。
【回答】
スマホソフトウェア競争促進法は、Apple社やGoogle社がアプリストア利用規約に定める不当な取引条件を撤廃することを目指す法律といって差し支えありません。
スマホソフトウェア競争促進法が施行されることで、利用手数料の低額化やアプリを起点としたアプリ外での収益活動など…
2024.12.26
続きを見る »
-
知らないと危険!SNS運用代行で法的トラブルを防ぐ契約書のポイント
知らないと危険!SNS運用代行で法的トラブルを防ぐ契約書のポイント
【ご相談内容】
当社は、SNS運用代行サービスのリリースを準備しているところ、依頼者と締結することになる契約書のひな形が見つからず、作成に苦戦しています。
どのような点に注意して作成すればよいのか、教えてください。
【回答】
SNS運用代行サービスは、広い意味では他人からの委託を受けて業務を遂行する取引ですので、業務委託契約書を念頭に作成することになります。
ただ、一般的に出回っている業務委託契約書をコピペして作成しただけでは、内容面で過不足があり、契約書を締結する主要な目的である、紛争回避や紛争解決機能を発揮する…
2024.12.26
続きを見る »
-
システム開発取引でトラブル発生! 戦うための法的手続きと選択基準をアドバイス
システム開発取引でトラブル発生! 戦うための法的手続きと選択基準をアドバイス
【ご相談内容】
当社はシステム開発を受託し、制作した上で納品したのですが、ユーザより不具合があるとしてクレームを受けています。
そして、不具合が解消されない限り、開発費の支払いは行わないと言われています。
当社としては、ユーザが指摘する内容は不具合に該当しないと考えていますが、見解の相違が大きく一筋縄では解決できそうにありません。
システム開発取引に関する紛争を解決するための手法にはどういったものがあるのでしょうか。
【回答】
システム開発取引に関する紛争を解決するための手法として、①裁判外交渉、②調停…
2024.12.12
続きを見る »