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契約書があっても防げない! IT企業に蔓延する“契約トラブル”の正体と対処法
契約書があっても防げない! IT企業に蔓延する“契約トラブル”の正体と対処法 1.はじめに IT業界は、他の業界と比較すると、「契約書は締結するべき」という意識が強い業界といえます。しかし、契約トラブルは、なぜか契約書を締結していても頻発しています。 本記事では、WEB制作、システム開発、アプリ提供、SESといった事業を中心に、IT企業が直面しやすい契約リスクの全貌と、実際に起きているトラブルのパターン、そして有効な対処法を、企業法務に強い弁護士が徹底的に解説します。 契約実務にありがちな落とし穴を見抜き、「もしもの時」の備えと、「いま」の契約の見直しに役立つ知見をお届けします。 事… 2025.05.30 続きを見る »
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IT企業に必要な契約書とは?弁護士が解説
IT企業に必要な契約書とは?弁護士が解説 IT企業にとって契約書が必要な理由 IT企業は、システム開発、ソフトウェア(アプリケーション)提供、データ管理、ネット通販など、多様なビジネスを展開しています。しかし、これらのビジネスを包摂するような法律は存在しません。 この点を踏まえると、企業・経営者が取るべき選択肢は、自らが積極的に動き、法律の保護を受けられるよう対策を講じることになります。 この対策の根幹となるのが契約書の作成です。取引先や顧客との合意内容を明確化しておけば、法は双方の当事者に対し、その合意内容を遵守することを求めます。これにより、IT企業は、利益の確保やリスク回避を実現… 2025.02.18 続きを見る »
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商用利用は大丈夫? ChatGPTと切っても切れない著作権の関係について解説
商用利用は大丈夫? ChatGPTと切っても切れない著作権の関係について解説 【ご相談内容】 当社では、時代の流れに遅れまいと生成AIを積極的に活用する方針に舵を切りました。 そこで、まずは手始めにChatGPTを業務に利用していこうと考えているのですが、色々調べていると、ChatGPTを利用することで必然的に著作権侵害の問題が生じる旨の記述を多く目にし、やや躊躇しています。 ChatGPTを商用利用することは控えたほうが良いのでしょうか。 【回答】 まず、ChatGPTを提供しているOpenAI社は、ChatGPTを商用利用することを許諾していますので、商用利用すること自体は問題… 2024.12.08 続きを見る »
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システム開発取引に伴い発生する権利は誰に帰属するのか
システム開発取引に伴い発生する権利は誰に帰属するのか 【ご相談内容】 システム開発に関するコンペを経て、ユーザより前向きな意向が示されたことから、取引条件に関する交渉を行っています。 しかし、著作権等の権利帰属について交渉が難航しています。 そもそも、システム開発により発生する権利について、誰に帰属するのが原則となるのでしょうか。また、権利帰属の交渉を行うに当たり、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。 【回答】 システム開発取引に伴い発生する権利としては、所有権、著作権(著作者人格権を含む)、特許権などが代表的なものとなります。また、権利とまでは言えないものの、法的保護に値… 2024.10.31 続きを見る »
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IT企業特有の民事訴訟類型と知っておきたい訴訟対応上の知識
IT企業特有の民事訴訟類型と知っておきたい訴訟対応上の知識 【ご相談内容】 当社は、これまでトラブルがあっても、粘り強く話合うことで解決を図ってきました。しかし、先日どうしても話合いができず、訴訟に頼るしかないという案件が発生しました。 初めて民事訴訟を行うのですが、どういった点に注意をすればよいのでしょうか。 【回答】 民事訴訟を自ら行う場合はもちろん、弁護士を代理人として選任する場合であっても、民事訴訟の流れを知っておいて損はありません。 大まかには、訴訟提起、争点整理(書面と証拠の出し合い)、尋問、判決というフローとなりますが、IT企業に特有の事件類型によっては、必ずしもこの… 2024.09.10 続きを見る »
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ホームページ、WEBサイトに関する著作権の問題について解説
ホームページ、WEBサイトに関する著作権の問題について解説 【ご相談内容】 ホームページ・WEBサイトを自社アピール等の目的で積極的に活用したいのですが、著作権の問題に注意する必要があるとよく耳にします。 具体的にどういった問題があり、どういった点に注意を払えばよいのか教えてください。 【回答】 ホームページ、WEBサイトにまつわる著作権の問題といえば、①ホームページやWEBサイトの基盤となるプログラムと著作権との関係、②ホームページ、WEBサイトの外観であるデザインと著作権との関係、③ホームページ、WEBサイトを構成する個々のコンテンツと著作権との関係を分けて検討するのがよいかと思… 2024.04.09 続きを見る »
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メタバースをビジネス・事業で活用する上で知っておくべき著作権の問題
メタバースをビジネス・事業で活用する上で知っておくべき著作権の問題 【ご相談内容】 当社では、メタバース内で事業活動の宣伝広告やバーチャル店舗の設置を検討しています。 できる限り現実の世界を忠実に再現し、利用客にリアルに近い体験をしてもらおうと考えているのですが、どういった法律上の問題を考えておけばよいのか教えてください。 【回答】 2000年代に一時的に流行した「Second Life」の再来かのように、近時メタバースが注目を集めています。とはいえ、今後どこまでメタバースを含むデジタル空間内の経済活動が活発化するのかは未知数であり、ビジネス上のリスクは避けて通れないのが実情です。ま… 2023.11.20 続きを見る »
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画面表示(UI)は著作権その他法律の保護対象になるのか?
画面表示(UI)は著作権その他法律の保護対象になるのか? 【ご相談内容】 当社は、ビジネスソフトからゲームまで幅広くソフトウェアを制作する会社です。 最近、当社が開発したソフトウェアの画面表示(UI)と類似するソフトウェアが世の中に出回っており、何らかの対策を講じたいと考えていま 法的な対策としてどのようなことが考えられるのでしょうか。 【回答】 画面に表示される内容(画像)を表現方法の1つであると捉えた場合、著作権法に基づき対策を講じることができないか検討することになります。ただ、ビジネスソフトの場合やスマートフォン等の小さな画面を前提にしたソフトウェアの場合、画面上で表現できる… 2023.10.02 続きを見る »
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令和5年改正不正競争防止法のポイントを解説
令和5年改正不正競争防止法のポイントを解説 【ご相談内容】 令和5年(2023年)6月に不正競争防止法が改正されたと聞き及びました。 新たなビジネス領域として注目されているメタバース等に関するもの、営業秘密侵害に対する権利主張の容易化に関するもの等が含まれているとのことで、当社としても注目しています。 令和5年改正不正競争防止法のポイントを教えてください。 【回答】 経済産業省のWEB上では、令和5年改正不正競争防止法の概要について、次のように記載しています。 ①デジタル空間における模倣行為の防止 商品形態の模倣行為について、デジタル空間における他人の商品形態を… 2023.09.04 続きを見る »
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オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点)
オープンソースソフトウェア(OSS)利用時に注意すべき事項について(法務視点) 【ご相談内容】 客先(ユーザ)が要望する事項を実現するために必要な作業量・費用と、客先(ユーザ)が想定している予算とが釣り合わないため、製品の一部につき無償で利用可能なオープンソースソフトウェア(OSS)を用いることを検討しています。 ただ、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用したことで、国内外を問わずトラブルが発生しているという話も聞き及びます。 どういった点に注意すればよいのか教えてください。 【回答】 よく知られているオープンソースソフトウェア(OSS)の例としては、OS であるLinux … 2023.08.28 続きを見る »