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サイバー攻撃による情報流出が起こった場合の、企業の法的責任と対処法とは?
サイバー攻撃による情報流出が起こった場合の、企業の法的責任と対処法とは? 【ご相談内容】 今般、決済代行業者より、「貴社のクレジットカード情報が漏洩している可能性があるので、至急調査してほしい」との連絡を受けました。 何のことか分からず非常に困惑しているのですが、調査結果を提出しないことには、決済サービスの提供を受けられないようです。 どのように対処すればよいのでしょうか。 【回答】 おそらくはクレジットカード会社において、貴社が何らかのサイバー攻撃を受け、クレジットカード情報を含む貴社保有情報が漏洩していることを検知したものと推測されます。 直ちに調査を開始すると共に、関係各機… 2024.11.13 続きを見る »
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システム開発の遅延に伴う責任はどのように決まるのか?IT業界に精通した弁護士が解説
システム開発の遅延に伴う責任はどのように決まるのか?IT業界に精通した弁護士が解説 【ご相談内容】 当社は取引先よりシステム開発を受託し、制作を進めています。ただ、取引先の要望が大きく変化し、これに応じた作業工程の見直しが発生したことから、当初想定していた稼働目標日までに完成させることができないという事態に陥りました。 これに対し、取引先が当社に対して、「履行遅滞による責任を取れ!」と言ってきているのですが、当社は責任を負うことになるのでしょうか。 【回答】 取引経過の詳細について確認する必要がありますが、取引先の要望内容の変更が想定外であった場合、ベンダは履行遅滞責任を負わない可能… 2024.10.03 続きを見る »
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WEBサイト制作事業者が抱えがちなトラブルへの法的対処法
WEBサイト制作事業者が抱えがちなトラブルへの法的対処法 【ご相談内容】 当社は、WEBサイトの制作や保守運用を行っている会社です。 近年「モノ言う顧客」が増えたのか、大小を問わないトラブルが頻発しており、頭を抱えています。 典型的なトラブル事例の紹介とその対処法について教えてください。 【回答】 一昔前であれば、内容はともあれWEBサイトを公開しているだけで一つのステイタスとなっていたのですが、今ではWEBサイトもその目的に応じて多種多様なものが提供されています。このため、依頼者の目も肥えてきており、依頼者の目的に適わないWEBサイトである場合、厳しくその不備を指摘するようになっ… 2024.09.12 続きを見る »
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ネット通販事業にまつわる法律のポイントと対処法を徹底解説
ネット通販事業にまつわる法律のポイントと対処法を徹底解説 【ご相談内容】 当社は、インターネット上でビジネススクールを立ち上げ、動画コンテンツの視聴サービスや講師とのオンライン相談サービスを提供することを計画しています。 気を付けておくべき法律上の規制等があれば教えてください。 【回答】 ネット通販事業には大きく物販と役務提供(技能や便益といったサービス)の2種類が存在します。基本的には両者共通で適用される法律が大部分を占めますが、一部は役務提供のみ留意しなければならない法律も存在します。 以下の解説では、主として役務(サービス)提供を行うネット通販事業を念頭に、円滑な事業運営のた… 2024.08.15 続きを見る »
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サブスクリプション事業に対する法律上の規制とその対処法について
サブスクリプション事業に対する法律上の規制とその対処法について 【ご相談内容】 当社は、現在提供しているサービスをサブスクリプション形態に置き換え、新規顧客の開拓を行うことを計画しています。 ただ、近時、消費者庁がサブスクリプションに対する注意喚起を頻繁に行っており、社内ではサブスクリプションに対して否定的な意見も出てきています。 サブスクリプション形態を採用することに何か問題があるのでしょうか。問題がないとしても、注意しなければならない法規制があるのであれば、教えてください。 【回答】 結論から申し上げると、サブスクリプションを直接的に規制する法律は存在しません。したがって、サブ… 2024.08.08 続きを見る »
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競業禁止・競業避止義務に基づく損害賠償請求の注意点
競業禁止・競業避止義務に基づく損害賠償請求の注意点 ご相談内容 当社関係者が、当社と競業する事業を開始し、当社の顧客に積極的な営業活動を行うことで顧客を奪取し、当社に損害が生じる事態となっています。 競業行為を行っている者に対して損害賠償請求を行いたいのですが、可能なのでしょうか。 回答 競業行為者に対して損害賠償請求を行う場合、まずは競業行為者がご相談者様に対し、競業禁止・競業避止義務を負っているのかを検討する必要があります。 義務を負担していることが確認できた場合、ご相談者様においてどのような損害が生じているのか、その損害が法律上の損害といえるのか、損害額をいくらと算定するのか… 2024.03.14 続きを見る »
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検収完了後にシステム不具合が発覚した場合のベンダの責任、ユーザの対処法について
検収完了後にシステム不具合が発覚した場合のベンダの責任、ユーザの対処法について 【ご相談内容】 外部業者にシステム開発を依頼し、納品が行われ、テスト運用したところ、特に問題が無かったので検収合格通知書を当該業者に発行しました。 ところが、検収合格通知書発行後、システムが時々フリーズし入力ができなくなったり、画面遷移が異常に遅延したりする等の不具合が発生するようになりました。 これらの不具合の原因調査と修正を当該業者に要請しているのですが、当該業者は「検収に合格した以上、責任は無い」として、一切要請に応じてくれま 何か対処法はないでしょうか。 【回答】 本件については、外部業者… 2023.10.30 続きを見る »
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個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説
個人情報が漏洩した場合に、事業者が負担する損害賠償その他責任について解説 【ご相談内容】 当社は、顧客情報をSaaS形式で提供されているシステムに記録し、管理しています。 今般、当該システムを提供している会社より、「システムへの不正アクセスを検知した。システム内に記録されている情報が漏洩した疑いがある」との連絡がありました。 個人情報の漏洩事故はこれまで経験したことがなく、今後どのような責任を負担しなければならないのか、あるいは責任追及しなければならないのか、皆目見当がつかない状態です。 当社が負うことになる責任の内容などについて、教えてください。 【回答】 近時は自社の不注意で… 2023.08.14 続きを見る »
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システム開発取引で裁判沙汰、損害賠償請求を受けてしまう原因とは?
システム開発取引で裁判沙汰、損害賠償請求を受けてしまう原因とは? 【ご相談内容】 最近、ニュース等でもシステム開発の失敗に起因する訴訟の話をよく耳にするようになりました。システム開発業を営む当社としても、他人事ではなく、何らかの対策を講じていきたいと考えています。 そこで、どのような原因で裁判沙汰になってしまうのか、裁判となった場合、システム開発特有の注意すべき点があるのか等について教えてください。 【回答】 システム開発取引において、裁判沙汰になってしまう究極的な原因は“お金”といっても過言ではありません。すなわち、ユーザは使い物にならないシステムである以上、報酬の返還を含む損害賠… 2023.06.26 続きを見る »
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景品表示法違反となる「おとり広告」とは?そのポイントを解説
景品表示法違反となる「おとり広告」とは?そのポイントを解説 【ご相談内容】 当社はネット通販を主力事業としていますが、今後は実店舗販売も手掛ける方針であるところ、今般、駅前の人通りの多い立地に旗艦店を立ち上げることになりました。 そこで、多くの顧客に来店してもらい、ついで買いを促すべく、ネット通販では入手できないプレミアム品の販売を計画しています。ただ、このプレミアム品を購入できる対象者は、既にネット通販利用者(会員)のみとする予定です。 プレミアム商品が購入できることを強調したチラシ案を作成したところ、印刷会社より、「プレミアム品の購入条件や数量について記載せず、単に強調するだけの広… 2023.04.24 続きを見る »