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システム開発取引に伴い発生する権利は誰に帰属するのか
システム開発取引に伴い発生する権利は誰に帰属するのか 【ご相談内容】 システム開発に関するコンペを経て、ユーザより前向きな意向が示されたことから、取引条件に関する交渉を行っています。 しかし、著作権等の権利帰属について交渉が難航しています。 そもそも、システム開発により発生する権利について、誰に帰属するのが原則となるのでしょうか。また、権利帰属の交渉を行うに当たり、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。 【回答】 システム開発取引に伴い発生する権利としては、所有権、著作権(著作者人格権を含む)、特許権などが代表的なものとなります。また、権利とまでは言えないものの、法的保護に値… 2024.10.31 続きを見る »
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押さえておきたいフリーランス法と下請法・労働法との違いを解説
押さえておきたいフリーランス法と下請法・労働法との違いを解説 【ご相談内容】 2024年11月1日施行のフリーランス法は、下請法と類似する規制があったり、労働法と類似する規制があったりで、なかなか理解しづらいと感じています。 フリーランス法と下請法、フリーランス法と労働法の異同を整理するに当たってのポイントを教えてください。 【回答】 フリーランス法第1条では「特定受託事業者に係る取引の適正化」及び「特定受託業務従事者の就業環境の整備」と定めており、事業者間取引を念頭に置いた規制と労働者に準じた規制の両方が混在しています。 しかも、フリーランス法は、委託者の一部しか適用されないとい… 2024.10.16 続きを見る »
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WEBサイト制作事業者が抱えがちなトラブルへの法的対処法
WEBサイト制作事業者が抱えがちなトラブルへの法的対処法 【ご相談内容】 当社は、WEBサイトの制作や保守運用を行っている会社です。 近年「モノ言う顧客」が増えたのか、大小を問わないトラブルが頻発しており、頭を抱えています。 典型的なトラブル事例の紹介とその対処法について教えてください。 【回答】 一昔前であれば、内容はともあれWEBサイトを公開しているだけで一つのステイタスとなっていたのですが、今ではWEBサイトもその目的に応じて多種多様なものが提供されています。このため、依頼者の目も肥えてきており、依頼者の目的に適わないWEBサイトである場合、厳しくその不備を指摘するようになっ… 2024.09.12 続きを見る »
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WEB制作・システム開発において、追加報酬請求が認められるための条件
WEB制作・システム開発において、追加報酬請求が認められるための条件 【ご相談内容】 委託者からの依頼に基づき、WEBシステム開発を手掛けているのですが、委託者からの変更依頼が多く、想定していた工数を大幅に超過している状況です。 当社としては、追加報酬請求を行いたいのですが、認められるのでしょうか。 【回答】 WEB制作やシステム開発に関する契約は、一般的には請負契約に該当すると考えられます。この請負契約に該当する場合、あくまでも「仕事の完成」に対して報酬が支払われるという関係になりますので、たとえその過程における努力や作業量が当初の見込みと異なっていても、「仕事の完成」のみ評価対象… 2024.09.10 続きを見る »
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ネット通販事業にまつわる法律のポイントと対処法を徹底解説
ネット通販事業にまつわる法律のポイントと対処法を徹底解説 【ご相談内容】 当社は、インターネット上でビジネススクールを立ち上げ、動画コンテンツの視聴サービスや講師とのオンライン相談サービスを提供することを計画しています。 気を付けておくべき法律上の規制等があれば教えてください。 【回答】 ネット通販事業には大きく物販と役務提供(技能や便益といったサービス)の2種類が存在します。基本的には両者共通で適用される法律が大部分を占めますが、一部は役務提供のみ留意しなければならない法律も存在します。 以下の解説では、主として役務(サービス)提供を行うネット通販事業を念頭に、円滑な事業運営のた… 2024.08.15 続きを見る »
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SES契約を検討する上でのポイントをSES事業者の視点で解説
SES契約を検討する上でのポイントをSES事業者の視点で解説 【ご相談内容】 当社は、クライアントからの依頼に基づき、その要望に見合ったエンジニアを選定した上で、当該エンジニアをクライアント事業所に常駐させ、必要な作業を行うサービスを提供しています。 今般、新たなクライアント候補との契約交渉を行っているのですが、先方よりSES契約書案の提示がありました。 どういった点に注意すればよいのか教えてください。 【回答】 まず、そもそもSES契約が無効であると考える人がいるようですが、それは誤りです。SES契約としつつも、実態が労働者派遣であるといった場合に問題視されるだけに過ぎません。 … 2024.07.18 続きを見る »
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コンテンツ制作契約を進める場合の注意点とは?IT業界に精通した弁護士が解説
コンテンツ制作契約を進める場合の注意点とは?IT業界に精通した弁護士が解説 【ご相談内容】 当社に対する好感度上昇、当社サービスの認知度向上などを目的として、話題性のある動画コンテンツの制作を外部業者に委託する準備を進めています。 コンテンツ制作に関する契約交渉を進めるにあたって、どういった点に注意をすればいいのでしょうか。 【回答】 コンテンツ制作契約を進めるに当たっては、まずは制作対象となるコンテンツを特定する必要があります。また、制作を依頼する以上、制作代金や支払時期・方法についても取り決める必要があります。さらに、完成したコンテンツは誰のものなのか、権利の帰属主体についても定… 2024.06.28 続きを見る »
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インターネットビジネスで収益を出すために知っておきたい法律について
インターネットビジネスで収益を出すために知っておきたい法律について 【ご相談内容】 当社では、社運をかけた新規事業をインターネット上で展開する準備を進めています。ただ、開始直前になって、許認可が必要となる事業ではないかという疑義が生じ、現在慌てて調査を行っているところです。 そこで、許認可以外の法務面での懸念事項を一掃したいと考えているのですが、インターネットビジネスを展開するに当たって気を付けるべき法律があれば教えてください。 【回答】 インターネットビジネスは、実店舗を出すよりも低負担、少人数かつスピーディーに運営を開始することが可能とされています。 このため、多くの事業者が参… 2024.05.16 続きを見る »
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フリーランス新法のポイントと業務委託契約書の見直しについて解説
フリーランス新法のポイントと業務委託契約書の見直しについて解説 【ご相談内容】 2024年秋よりフリーランス新法が施行されると聞き及びました。 どのような影響が生じるのか、どういった点に注意するべきなのかを教えてください。 【回答】 フリーランス新法は令和6年11月1日より施行されます。 フリーランス新法を読み解く場合、①保護されるフリーランスとはどういった者を指すのか、②規制対象となる委託者とはどういった者を指すのか、正確に理解するのが肝要です(世間一般でいうフリーランスとは異なる部分があります)。 その上で、委託者に対する規制内容につき、委託者の属性と取引期間に応じて3段階に… 2024.04.09 続きを見る »
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電子メール・チャット等を用いて契約書を取り交わす際のポイントを解説
電子メール・チャット等を用いて契約書を取り交わす際のポイントを解説 【ご相談内容】 取引先より、急いで契約書の取り交わしを行いたいので、双方署名押印した契約書をPDF化し、電子メールに添付し送信することで対処したいと提案されました。 電子メールのやり取りだけで契約は成立するのでしょうか。 【回答】 基本的には契約が成立すると考えて問題ありません。 なぜなら、法律上、契約は書面で行わなければならないと定めていないからです(なお、一部の契約類型では書面が必要な場合があります)。 ただ、理屈の上では契約は成立するものの、後で契約の成否や契約内容についてトラブルが生じた場合、紙媒体の契約… 2024.03.04 続きを見る »